皆様、いかがお過ごしでしょうか。
日本に滞在中のO2でございます。
先日、マレーシアでWynnが勝訴したというニュースが報じられました。
何の裁判かというと、カジノのクレジット回収に関する裁判です。
カジノは、大口のカジノ客にクレジットラインを引く、要はお金を貸す場合があります。
今回のケースは、マレーシア人のファンドマネージャーが4,000万HKD(約5億5,000万円)をWynnMacauから借りて、返済していないという話です。
マカオでお金を借りたのに、本人はマレーシアに帰国してるので、なかなか回収できないわけです。
当然カジノは訴訟を起こすわけです。
今回のケースはお金の貸し借りなので民事訴訟ですね。
ただ難しいのが、2国間にまたがっているという点です。
通常、民事訴訟の場合、被告人の居住地で訴訟を起こすことになります。
つまり被告人の居住地の法律が適用されるわけです。
これは大問題で、もし被告人の居住地がカジノが無い国だった場合、賭博やゲーミングは違法となっている事が多く、カジノ側がクレジット回収についての裁判を起こしても、「賭博に関する契約」や「ゲーミングに関する契約」として無効になることが多いのです。
泣き寝入りですね。
しかし、今回は「金銭消費貸借契約」として裁判を起こし、勝訴したとの事です。
お金の貸し借り関する法律はどの国にもありますからね。
まあ、マレーシアにはカジノがありますので、Wynn側の助けになったことは間違いないでしょう。
被告人には、残額3,300万HKDの返済が命じられました。
トンズラして、踏み倒しはできないという事です。
やっぱり、お金借りてカジノしちゃダメですね。
それでは本日はこのへんで。
Good Luck!!