Best Sunshine(ベスト・サンシャイン)

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

日本に滞在中のO2でございます。

 

皆様はBest Sunshine(ベスト・サンシャイン)をご存知でしょうか?

 

そうです。サイパンにあるカジノです。

香港証券取引所に上場しているImperial Pacific International HD Ltd.(インペリアル・パシフィック)が運営しているのですが、先日上半期の決算を発表しました。

 

上半期の売上が1,960億HKD(2兆8,500億円)で、粗利益が73億HKD(≒1,000億円)。おぉー、1,000億円の大台!

 

利益率も3.5%だからまあまあ良い数字だと思います。

 

ちなみにカジノ業界では、会計用語は以下の意味になります。(ローリング・プログラムを導入しているカジノの場合ね)

 

売上=ローリング総額(※お客が持ってきたお金の総額ではない)

粗利益=カジノの儲け

利益率=ローリング総額÷粗利益(※だいたい1.5~5%の範囲内ですね)

 

たまに、どこどこのカジノの売上〇〇億ドルみたいな記事を見かけますが、だいたい粗利のことですね。

 

話は戻りますが、今回の決算でちょっと気になったのは、売掛債権の減損額で、昨年の8.5億HKD→20.8億HKDに急増しています。

 

昨年は120億円だった減損額が、今年は上半期で180億円更に増えて、300億円まで膨らんでるってことなのですが、要はVIPに貸した金が、貸倒れて回収不能になったので、損失を計上しますってことです。

 

ちなみに上位10名で13億HKD(≒190億)みたいです。1人当たり19億円!!!!!!?

 

まぁ、粗利で1,000億円あるから大丈夫なのかな。たぶん。

 

もっと詳しく知りたい方は下記URLで財務諸表等をチェックしてみてください。

→ http://www.equitynet.com.hk/1076/

 

ちなみにURLにある「1076」は銘柄コードです。香港の株式情報サイトから引っ張ってきたので。

 

「香港 1076」とかで検索すれば、株価も見れますよ。

日本の証券会社で買えるのかな…? サンズとかSJMは確か買えるはずだけど…

 

尚、株式投資は自己責任でお願いします。

 

それでは本日はこのへんで。

 

Good Luck!!


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Ed Sheeran

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

日本に滞在中のO2でございます。

 

最近、Ed Sheeran(エド・シーラン)にハマっています。

 

まぁ、実際は友人に「エド・シーラン知ってる?」→「知らん」→「この曲聞いてみな」って流れで、移動中とかに聞いていたら、あれ!? なんか良いじゃん!って感じになって、今に至ります。

 

イギリスの歌手(シンガーソングライターかも)で、代表曲というか私が好きなのは「Shape of You」ですかね。

 

日本でもたまにBGMで流れてますね。

そんな彼が11月にマニラでコンサートをするので、ご興味のある方はぜひお越しください、

 

それでは本日はこのへんで。

 

Good Luck!!

 

 

 

 


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偽造チップ

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

日本に滞在中のO2でございます。

 

最近、偽造チップが横行していますね。特にマカオで。

先日もマカオのギャラクシーで60万HKD相当の被害が出ました。その前はサンズ・コタイ・セントラルで40万HKD相当。

 

実行犯は捕まりましたが、計画・指揮した黒幕はまだ捕まっていないようです。

 

基本的には、偽造チップをテーブルで使い、本物のチップに替えて、キャッシャー(換金所)で現金にするというのが主流です。

 

キャッシャーよりテーブルの方がセキュリティが甘いですし、テーブルでブラックライトを使ってチェックするのは、高額チップを少額チップに両替する場合か、高額の現金紙幣をチップに両替する場合のみなので、そのまま賭けられるとチェックしないままゲームが開始されてしまいます。

 

ですので、勝てば本物チップが手に入り、悠々とキャッシャーで換金できます。

 

また、仮に負けても偽造チップが回収されるだけ済みます。(もちろんカジノ側に回収されてしまうので、発覚は早まりますが)

 

では、カジノ側はどのような対策をしているのでしょうか。

 

基本的にゲーミングチップは、それぞれのカジノで細かく規格が決まっています。

材質、寸法、重量、ホログラム、ICタグ(RFID)、等々

RFIDというのは、Radio Frequency IDentifierの略で、電波等を用いて近距離の無線通信によって情報をやりとりする技術です。身近なものでいうとSuicaとかそうですね。

 

また、製造→運搬→保管→使用→破棄のプロセスにおいても、厳しくルールが定められており、かつ流通量も管理されています。

 

最近では、ICタグと流通量管理を結び付けて、チップ毎の位置情報等を把握するというシステムを導入しているカジノもあります。

流通量以上のチップが流通している場合、偽造チップが混入している可能性が非常に高いということです。

 

ただ、基本的にカジノ側の対策は、「流通量が合わない/テーブルで偽造チップが見つかった→犯人を特定→次回、偽造チップを使ったときに捕まえる」というように後手になってしまうので、未然に防ぐのが難しいのが現状です。

 

カジノの防犯技術も上がってますが、偽造技術も上がっているので、永遠のいたちごっこですね。

 

ちなみに、偽造チップ使用で捕まった場合、たいていその国の通貨偽造、有価証券偽造と同等の犯罪なので、良くて数年、悪ければ無期懲役ですね。

 

それでは本日はこのへんで。

 

Good Luck!!


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ザ・マカオ・ルーズベルト

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

日本に滞在中のO2でございます。

 

先日、マカオに新しいカジノホテルがオープンしました。

 

その名も「ザ・マカオ・ルーズベルト」。

 

広東語だと「澳門羅斯福酒店(オウムンローシーフォザウディム)」。

アメリカにある「ハリウッド・ルーズベルト・ホテル」の系列ホテルです。

 

ちなみにホテル名は第26代アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルトに由来しています。

 

彼はリーダーシップと勇敢さを併せ持つ人格者として有名でしたからね。会ったことないけど。

 

ちなみに、第32代アメリカ大統領のフランクリン・ルーズベルトとは親戚同士です。

 

彼は強烈なリーダーシップとアメリカ経済を大恐慌から復活させたことで超有名ですが、一方で人種差別が酷かったらしいので、ホテル名の由来には相応しくないですよね。

 

では話に戻りますが、場所は澳門競馬場の裏手にあります。

ここです。

 

正直言うと、ギャラクシーやヴェネチアンからも遠いし、繁華街からも遠いので、ローケーションが良いとは言えませんね。

 

でも、澳門競馬場に隣接しているので、客室から競馬観戦ができたりと非日常的な体験ができそうです。

値段も平日でHKD1,000前後と手ごろなので、一度ご宿泊してみてはいかがでしょうか。

 

私も次回マカオに戻った際に、宿泊してみようと思います。

 

それでは本日はこのへんで。

 

Good Luck!!

 

 


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ルイ13世ホテル

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

マカオに滞在中のO2でございます。

 

皆様は、ルイ13世ホテルをご存知でしょうか。

そうです。「ロールスロイス・ファントムを30台購入した」とか「1泊100万HKD」とか「1部屋の建設費が8億円」とかで有名なマカオのホテルです。

 

ですが、実はまだ開業しておりません。

 

去年の年末→今年の3月末→7月末と何度も延期になっています。

 

先日、アメリカのニュースサイト「Bloomberg(ブルームバーグ)」に記事が出てましたので、ご紹介まで。

 

記事によると、ライセンス(開業許可)がまだ下りていないようです。ホテルとカジノ両方です。

 

理由としては、①4期連続赤字、②負債額が45億HKD(約650億円)、③流動資産が3.3億HKD(50億円)しかないとの事です。

 

そりゃ、借金が手持ちの10倍あるところにライセンス出さんわな。

 

せっかく、総工費110億HKDくらいかけて作ったのに…….

 

ファンドとかの援助が無い限りは、開業はしばらく先になりそうです。

 

でも、個人的にはぜひ頑張って開業してほしい。

 

そして8億円の部屋を見たい!

 

ついでにロールスロイス・ファントムにも乗りたい!

 

それでは本日はこのへんで。

 

Good Luck!!

 

 


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為替のお話

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

マニラに滞在中のO2でございます。

 

最近、円高ドル安が進行していますね。

年初と比較すると、5%くらい円高になっています。

 

弊社のお客様にとっては、円高になればなるほど、持ってくるJPYが少なくて済むので良いのですが、私の給料はHKDで支払われていますので、個人的には複雑な気分です。

 

まぁ、HKDのままで持ってるのでいいですけど…たぶん、HKDが暴落することはないでしょうから、CNYやPHPを持っているより安心です。

 

金融・経済の世界では、HKDは国際的に両替・流通可能なハード・カレンシーと呼ばれるのに対して、例えばCNY、MOP、PHPなどは国内の流通に限られるソフト・カレンシーと呼ばれます。

 

HKDがなぜハード・カレンシーと呼ばれるかというと、発行する際に、それに相当する額のUSDを準備しなければならないカレンシーボード制を採用しているからです。

 

要は、自分の預金残高の範囲内で小切手を振り出しているようなものなので、不渡りになることが無い(=信用度が高い)ということです。

 

対して、ソフト・カレンシーは、その国の裁量で発行しているので(準備金の裏付けがない場合がある)、国内の流通に限定され、国際的な信用度が低くなりがちなので、通貨政策をミスると一気に暴落する可能性があります。

 

なので、そのような国々(だいたいが発展途上国)は、自国通貨をUSDに連動させるドルペッグ制を採用して信用度を補完する場合が多いです。

 

USDと連動しているなら安心じゃんと思うかもしれませんが、ソフト・カレンシーの国がこれをやっていると暴落する危険がメッチャあります。

 

それの最たるものが20年くらい前に起こったアジア通貨危機です。

 

当時、アジアのほとんどの国々は発展途上国で、経済発展したいけどお金無いから、先進国がうちに投資してくれないかな~と思っていたわけです。

 

でも、経済基盤が弱く、政治も不安定なので、自国通貨が激しく変動する状況でした。

 

で、ドルペッグ制を採用して自国通貨をUSDに連動させて、自国通貨の安定を図り、海外からの投資を呼び込んだわけです。

 

だって、為替が激しく変動する国に投資したいと普通思わないでしょ?

 

そんなこんなで最初はうまくいっていて、みんなハッピー!だったのですが、アメリカが自国の経常赤字を解消するために、「強いドルにする!」とか言い出して、ドル高政策を始めちゃいました。

 

すると、ドルペッグ制を採用している国は自国通貨を買って、USD高と連動させないといけないわけです。

 

でも、元々お金が無い国々だから、通貨高を維持させるのは大変なわけです。

 

しかも、アメリカのドル高政策に従って、仕方なくやってるだけなので、自国の経済成長が伴ってない、要は財政は火の車状態だったのです。

 

つまり、実体経済に対して、通貨が過大評価されていた(正確には政府によって無理に買われていた)わけです。

 

で、株や不動産と同じように過大評価されているものは、いつか下がるわけです。

 

自然に下がるなら問題ないのですが、金融の世界には「空売り」という手段があって、自ら売りを仕掛けることもできます。

 

で、頭が良いというか、悪いこと考えるのはいつも欧米のヘッジファンドなのですが、「過大評価されている通貨に空売りを仕掛ければ大儲けできる。仮に失敗しても、ドルペッグ制を採用しているので通貨が上昇していき儲かる。どっちにしろ…….儲かる!」と閃いちゃったわけです。

 

で、「資金の潤沢な欧米ヘッジファンド VS 全然のお金が無いアジア諸国」の「売り VS 買い」の天下分け目の決戦が始まったわけです。

 

結果は、ヘッジファンドの圧勝。

 

これにより、タイ、インドネシア、韓国はパンクします。その他の国々も相当ダメージを受けました。

 

香港も、もちろんダメージを受けましたが、HKDを死守しました。なぜなら、冒頭で言ったようにカレンシーボード制を採用していたからです。ドル高に連動させて、HKDを買っていたのですが、あくまでも自己資金の範囲内でやっていたわけです。なので、他国と違い資金的に十分な余裕がありました。

 

ヘッジファンドはHKDを仕入れて(正確には他の金融機関からHKDを借りて)は売りを繰り返しているわけですが、香港政府がそれを全部買ったので、市場のHKDは品薄状態になります。

 

品薄になると、一般的にプレミアがついて、高い値段を払わないと手に入れられないわけです。IQOSとか嵐のライブチケットとかそうでしょ?

 

お金の貸し借りの場合は、金利ですよね。金融機関同士の場合は、翌日物(オーバーナイト)金利と言います。

 

その当時は300%以上に上昇しました。誰が借りるねん!

 

というわけで、ヘッジファンドは仕入れコストがかかり過ぎて儲からないので、撤退せざるを得なくなったわけで、HKDは死守され、香港に平和が訪れたのでした。めでたし、めでたし。

 

まぁ、ホントはこの後、アジア各国はこの通貨危機で受けたダメージのせいで、長引く不況に突入するわけですが、それはまた別のお話。

 

ちなみにその教訓から、現在はほとんどの国が、ドルペッグ制を廃止し、変動相場制に移行しているので、ご安心を。まぁ、安心かどうかはその国次第ですが…

 

香港は現在もドルペッグ制ですが、カレンシーボード制を採用しているので、私は信用しているというわけです。

 

皆様の中には、多数の外貨を保有されている方もいらっしゃるかもしれませんが、いつの間にか二束三文になってしまう可能性もありますので、ご注意を。

 

それでは本日はこのへんで。

 

Good Luck!!

 

 


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