皆様、いかがお過ごしでしょうか。
日本に滞在中のO2でございます。
最近、偽造チップが横行していますね。特にマカオで。
先日もマカオのギャラクシーで60万HKD相当の被害が出ました。その前はサンズ・コタイ・セントラルで40万HKD相当。
実行犯は捕まりましたが、計画・指揮した黒幕はまだ捕まっていないようです。
基本的には、偽造チップをテーブルで使い、本物のチップに替えて、キャッシャー(換金所)で現金にするというのが主流です。
キャッシャーよりテーブルの方がセキュリティが甘いですし、テーブルでブラックライトを使ってチェックするのは、高額チップを少額チップに両替する場合か、高額の現金紙幣をチップに両替する場合のみなので、そのまま賭けられるとチェックしないままゲームが開始されてしまいます。
ですので、勝てば本物チップが手に入り、悠々とキャッシャーで換金できます。
また、仮に負けても偽造チップが回収されるだけ済みます。(もちろんカジノ側に回収されてしまうので、発覚は早まりますが)
では、カジノ側はどのような対策をしているのでしょうか。
基本的にゲーミングチップは、それぞれのカジノで細かく規格が決まっています。
材質、寸法、重量、ホログラム、ICタグ(RFID)、等々
RFIDというのは、Radio Frequency IDentifierの略で、電波等を用いて近距離の無線通信によって情報をやりとりする技術です。身近なものでいうとSuicaとかそうですね。
また、製造→運搬→保管→使用→破棄のプロセスにおいても、厳しくルールが定められており、かつ流通量も管理されています。
最近では、ICタグと流通量管理を結び付けて、チップ毎の位置情報等を把握するというシステムを導入しているカジノもあります。
流通量以上のチップが流通している場合、偽造チップが混入している可能性が非常に高いということです。
ただ、基本的にカジノ側の対策は、「流通量が合わない/テーブルで偽造チップが見つかった→犯人を特定→次回、偽造チップを使ったときに捕まえる」というように後手になってしまうので、未然に防ぐのが難しいのが現状です。
カジノの防犯技術も上がってますが、偽造技術も上がっているので、永遠のいたちごっこですね。
ちなみに、偽造チップ使用で捕まった場合、たいていその国の通貨偽造、有価証券偽造と同等の犯罪なので、良くて数年、悪ければ無期懲役ですね。
それでは本日はこのへんで。
Good Luck!!